SCRAP初のミステリー公演‼
「リアル脱出ゲーム」を制作して10年以上経つSCRAPが満を持して作ったミステリー公演。
謎解きとはテイストの異なる公演に参加した感想を記載。
概要
開催場所
プレイ時間
40分(説明解説込みで70分ほど)
プレイスタイル
謎解きが登場しないミステリー初心者向け
人数
1〜3人
料金
公式サイト
ストーリー
その部屋には他と違う部分がひとつだけあった。
それは天井からぶら下がった死体。
現場は劇団アルバンが公演を行う劇場の楽屋。部屋では脚本家の吉川昌之が死んでいた。
第一発見者は劇団員の染谷太一。
「以前から自殺をほのめかすようなことを言っていたので、嫌な予感がしたんですよ」
よどみなく語る彼の話と、ある現場の状況から自殺であることは決定的だった。
しかし、刑事であるあなたは現場の“小さな違和感”に気がつく。
「少し時間をいただけますか? この事件はみなさんが思っているよりも複雑なようです」
あなたは確信していた。これはただの自殺ではないということを。
さあ、あなたは細かな観察力と大胆な推理で犯人を追い詰めることができるだろうか?
(公式サイトから引用)
冒頭の演出
ミステリーと言えば犯人がわからない状況で情報を集めていくもの。
この公演ではあらすじをまとめたムービーを見てからゲームを始めるのだが、まさかのネタバレしている状態。
この手で始まるドラマも多く存在するのであまり気にならないだろう。
捉え方を変えればミステリー初心者でもメタ解きが可能になっているため、易しい難易度設定になっている。
公演の現場(会場)
ミステリー公演なので、事の真相を追求することが目的。
現場を探索して証拠を集めて犯人を自白できればゲームクリアになる。
8畳ほどとそこまで広く部屋をくまなく探して証拠を探すので、他のチームが話している声は聞こえてしまう。
思わず答えを大声で言わないように注意しよう。
貸切状態になることもあるが、自分たちを含めて3チームが現場にいることもあり、手狭に感じることも。
譲り合って証拠を集めよう。
公演に参加して
犯人を自白に追い詰めるため、現場をくまなく探索して証拠を集めるのだが、今まで謎解き公演を多く参加してきた人にとっては探索力が試される。
今回はタブレット端末に集めた情報を入力していくのだが、タブレットの中に謎解き要素は無く、情報を該当する場所に入力するだけ。
入力が合っていないと先に進めないため、多少のパズル要素はあるものの、SCRAPらしいエンターテイメントを殆ど感じない。
謎解きやミステリー初心者には敷居の低い公演と言える。
因みにスタッフと関わるのは最後の答えを提出するときと機器の不備があったときくらいなので、よほどのことが無い限り楽しめないことは無いだろう。
公演を終えて
今回の公演は脚本がテレビ作家の鈴木おさむさん、主演が岡田義徳さんと贅沢なキャスティングなので、プロローグからエピローグまで楽しむことはできた。
しかしSCRAPらしさがあるかと言われると微妙なところ。
正直SCRAPでなくても「鈴木おさむ脚本、主演岡田義徳」なら一定の集客は見込めるだろう。
水面下で何があるかは見えない以上想像しても仕方ないが、謎解き要素が無いからタイトルを「〇〇からの脱出」としなかったのだろう。
ただ派生した潜入ゲームにも体を動かすことがメーンながら謎解きの要素はあるので、ミステリーブームにあやかって作られた公演だとしても、折角SCRAPで開催するならばもっと謎解き要素を加えても良かったと思う。
今後シリーズ化するなら他にもミステリー公演が出ているため、差別化を図りつつSCRAPらしさを楽しみたい。
これからもどうぞよろしく