戦乱を生きる若者たちに迫る……
このソフトを一言で表現するとこんな感じだろう。
今作は教師として選択した学級を指導する「士官学校編」と、その5年後に三つ巴の戦いにかつての教え子たちと乗り越えていく「戦争編」の二部構成になっている。
今回は新たに判明した戦争編に焦点を当てていこう。
ソフト概要
発売日
2019年7月26日(金)
対応機種
ニンテンドースイッチ
ゲームジャンル
シュミレーションRPG
価格
通常盤 6,980円+税
フォドラコレクション盤 9,980円+税
公式ホームページ
https://www.nintendo.co.jp/switch/anvya/pc/index.html
5年後の級長たち
3人とも5年の歳月で風格と威厳、そしてそれ以上のものを経験してきたのは、彼らの姿を見れば明らか。
そして手にしている獲物はフォドラの十傑だと推測できる。
エーデルガルト
アドラステア帝国の皇帝になっている。
そしてその表情には、威厳、決意、覚悟、そして憂いが伺える。
手にしているフォドラの十傑は恐らく斧と推測できる。
ディミトリ
ファーガス神聖王国の王子。
最も豹変しており、自身を捻じ曲げることで自我を保っている感じ。
3人の中で最も正義感が強い故か。
唯一王になったと明記されていない。
手にしているフォドラの十傑は槍と思われる。
クロード
レスター諸侯同盟の盟主になっている。
元々有力貴族をまとめ上げる国柄か、3人の中では現状を最も割り切って受け入れている様子。
手にしているフォドラの十傑は弓とみてほぼ間違いない。
二部構成と三つ巴の戦争
公式ホームページで上がっている情報のほとんどが一部の「士官学校編」なので、戦争編の情報が少ないが、今作のメーンは間違いなく二部の「戦争編」だと思う。
その理由は「士官学校編」の情報がだいぶ公式ホームページに上がってきているのに対し、戦争編の情報はなぜ戦争が起こったのかさえ載っていない。
つまり今作最大の核心であることには間違いなく、それぞれの級長をはじめ教え子達は心身ともにどのようにこの戦争を乗り越えて行くか、どのように描写しているのか興味深い。
そしてストーリーの配分を考えたとき、仮に1バトルマップ=1章の30章(最近の作品に合わせた章数)でストーリーが終わるなら、「士官学校編」が10章、「戦争編」が20章だろう。
過去作ではバトルマップに入る前の会話→バトルマップ→クリア後の会話の流れが一貫しているが、今作はバトルマップに入る前に教育などできることが多いため、この章数のバランスでも違和感を抱かないと思う。
分岐ルートは3つだけ?
今回明らかになっている分岐ルートははそれぞれの教師となり、いずれかの教え子達と共に戦うルートしか明らかになっていないが、個人的にはもう2つルートがあっていいと思っている。
それは全ての教え子と真の悪に立ち向かうルートと、逆にヴィランとして全ての教え子達と敵対するルート。
前者に関しては前作の「if」が同じスタイルをとっているので容易に想像できる。
国を超えての支援会話も興味深い。
後者に関してはシリーズで前例が無いルートだが、「覚醒」でルフレが邪竜の半身と知り葛藤するさまも描いているので、このルートになったときの教え子のたちの心境、この戦いの意味とはなんだったのかと考えさせられる心境描写には非常に興味が湧く。
シリーズ史上最もダークな物語になると思うが、個人的には1番やってみたいルートではある。
最後に
この三つ巴の戦い、何か引っかかると思ったらあの三国志と似ているのでは?
と思い、フォドラの大陸を逆さまにしてみた。
エーデルガルト=曹操、
ディミトリ=孫権、
クロード=劉備、と捉えると参考にしているところもあるかもしれない。
そして個人的にはあまり嬉しくないが、今回も結婚システムはあるようだ。
つまり子世代が関わってくる可能性があるわけだが、どのように関わってくるのか。
親世代の無念を晴らす「聖戦の系譜」や絶望の未来を変えるためにやってくる「覚醒」のようにストーリーにうまく絡めてほしい。「if」のようにとってつけた形にならないように切に祈る。
これからもどうぞよろしく