謎解きとゲームのブログ

謎解き公演の感想、実際にプレイしたゲームの攻略記事などを記載しているブログ

FE風花雪月 ミドルネームに「フォン」が多い理由

f:id:Mark-LXiii:20200726120101j:image

やたら「フォン」が多くないか?

風花雪月の発売前からずっと思っていた疑問、ミドルネームに「フォン」が多すぎる問題。
この作品に登場するメーンキャラの半分以上が「フォン」のミドルネームを名乗っているので、ここまで多いのは理由があると発売前から思っていた。
そして発売から1年経ち、様々な情報も集めやすくなったので、今回はこの理由について考察した結果をまとめた。

※あくまで私見によるものなので、事実と異なる可能性があるは念頭に入れた上で、この記事を読んでいただくと幸いである。
※なるべくネタバレは伏せて記載しているため、ある程度の知識が無いと理解できない描写があるので注意してほしい。
※とは言え絶対ネタバレしていない保証もないため、読まれる際は自己責任で。

ソフト概要

発売日

2019年7月26日(金)

対応機種

ニンテンドースイッチ

ゲームジャンル

育成シュミレーションRPG

価格

通常盤 6,980円+税

フォドラコレクション盤 9,980円+税

追加コンテンツ 2,500円(税込)

公式ホームページ

https://www.nintendo.co.jp/switch/anvya/pc/index.html


「フォン」の意味

帝国をはじめ同盟領にいる貴族の多くが「フォン」のミドルネームを使っている。
当初は帝国生まれの人は皆これを名乗っているのかと思ったが、同盟領は王国から分かれてできた歴史があるため、その考えは違うことが裏付けられた。
生徒たちのフルネームを乗せた記事に帝国出身者が皆「フォン」を名乗っている理由を記載したが、これはソフトが発売される前の考察だったので、当時わかっている情報だけで判断した故である。
このソフトが発売されて1年経つが、攻略サイトでは色々な考察が集まり、私のスペルで書いたら読みがカオスすぎる記事にいただいたご意見から、どうやら「フォン」にこれといった意味は無いことがわかる。
だが、意味もなく「フォン」がつけられているわけでなく、ミドルネームがあるキャラは全員貴族(貴族だったものを含む)であり、平民にはファミリーネームはあれどミドルネームは無い。
つまりフォドラでは貴族にはミドルネームをつける慣習があり、そのミドルネームとして「フォン」をつけていると考えられる。


「フォン」を名乗っていない人物

ただこの考察をまとめるうえで1つの疑問が浮上する。
それは登場するキャラの中には「フォン」ではないミドルネームがついたキャラが存在する。

ディミトリ=アレクサンドル=ブレーダッド
フェリクス=ユーゴ=フラルダリウス
ロドリグ=アシル=フラルダリウス
シルヴァン=ジョゼ=ゴーティエ
アネット=ファンティーヌ=ドミニク
ギュスタヴ=エディ=ドミニク
イングリット=ブランドル=ガラテア
ローレンツ=ヘルマン=グロスタール
ヒルダ=ヴァレンティン=ゴネリル

これらのキャラは見ての通り「フォン」以外のミドルネームである。
実はこれらのキャラにはある共通点がある。
それは「英雄の遺産」を扱う十傑の家系であること。
元々は帝国だったフォドラは十傑の家系や時の皇帝など、当時権力を持っていた家がミドルネームを名乗ることで権力を示していた。
それが長い歴史とともに国が分かれて貴族が増えていく中で、ミドルネームを名乗る文化が残りそのミドルネームが「フォン」になったのだろう。


例外の証明

この考察をまとめる際にもまた疑問が生じる。
それは「フォン」を名乗っているキャラにも「英雄の遺産」を紋章一致で使えるキャラが存在すること。

メルセデス=フォン=マルトリッツ
イエリッツァ=フォン=フリュム
クロード=フォン=リーガン
マリアンヌ=フォン=エドマンド

だがこれらのキャラに関してはこの疑問を解決できる。

 

まずはメルセデスとイエリッツァだが、2人にはラミールの紋章が宿っている。
ラミールもフォドラの十傑とされているが、他の十傑と異なり血脈こそ受け継がれているが、ラミール家なるものは存在しない。
ラミールの紋章自体は後述のマリアンヌの紋章と違って忌み嫌われていないため、ラミール家を滅ぼす事件が過去にあったことは想像に難くない。
その事件の影響で「フォン」を名乗るようになったのか、あるいはメルセデスは母方の性を、イエリッツァはフリュム家に養子として入る過程で「フォン」を名乗るようになったのか。
この疑問について解決できる術はないが、どちらにせよその境遇によって「フォン」のミドルネームを名乗ることになったのだろう。


次にクロードは、リーガン家の嫡子になったのは先生が教師になる1年前と最近。
リーガン家は同盟内でも大きな家で英雄の遺産も受け継がれている家系。
そんな家になぜ1年前に突如として養子になったのは、金鹿ルートを遊んでいる人ならもうお分かりだろう。
ただそれならば「フォン」ではなく別のミドルネームを名乗ったほうが自然に見えるだろう。
それに関してはお家の問題でできなかったのかもしれない。
ローレンツがクロードとのC支援会話で出自を疑ったのは何故リーガン家の人間なのに「フォン」を名乗っているかが気になったことも理由なのかもしれない。


最後にマリアンヌは遠縁の養子としてエドマンド辺境伯の娘になったが、マリアンヌの宿している紋章はフォドラでも特殊な紋章で世間から忌み嫌われている。
紋章の正体も彼女に関わる外伝をクリアして判明するものとなっており、彼女自身紋章について言及されることを嫌がっている。
遺産の入手方法も、家から預かって入手する形ではなく、別の入手法。
これらのことから考えると、マリアンヌの家系は敢えて「フォン」のミドルネームを名乗っていると考えられる。


最後に

結論としては『貴族がその権力を示すために「フォン」を名乗る』で良さそうだが、それにかかわる疑問も私なりに考察してみた。
繰り返しになるが、これは私見なので、あくまでも1つの考察として読んでいただけたら幸いである。
発売して1年、全ての追加コンテンツが配信を終えておよそ半年と、ユーザーも少しずつ離れていくと思うが、ミドルネームだけでここまで考察ができる設定を作った制作陣の本気度を改めて窺い知ることになった。
そんな細部までこだわっているソフトを改めて楽しんでみては如何だろうか。
これからもどうぞよろしく


ニンテンドースイッチランキング