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FEでリンとアイクが人気な理由

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新規プレイヤーの積年の疑問

ファイアーエムブレムシリーズはリメイクを除くと風花雪月を最新作とした際、13のシリーズが発売されている。
一部作品を除き作品毎に世界観が異なるため、敵味方多くのキャラクターが存在する。
そんな中、リンとアイクは特に人気を誇り、その人気ぶりは1/7スケールのフィギュアになるほど。
「覚醒」「if」「風花雪月」など最近のシリーズしか知らない人は、なぜフィギュア化するのか疑念を抱く人も多いだろう。
今回はそんな人気を誇るリンとアイクにスポットを当てる。
※ネタバレを含む内容になっているので、今後最新機種によるリメイクやバーチャルコンソールで遊べるようになった際、余計な情報を持たずに初見プレイをしたい方は読まないことをお勧めする。

リンについて

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登場作品

初登場作品は2003年に発売された「烈火の剣」で、主人公として登場している。
シリーズにはこの1作品しか登場していないが、その人気の高さから「スマブラ」にはアシストフィギュアとして、スピンオフ作品の「ファイアーエムブレム無双」にも登場している。


バックグランド

本名は「リンディス」。
一定の場所に居住せず、母なる大地を移動しながら暮らす、遊牧民サカの血を引いている。
そのサカの民にもいくつかの部族があり、リンはその最大部族ロルカの族長を父に持つ1人娘。
かつては平和に暮らしていたが、賊に襲われ両親を殺され、一族も壊滅的被害を受けてしまう。
僅かに残った者たちも、15歳と年若いリンに従う者はおらず、ばらばらになってしまった。

そんなリンのもとに1つの事実がもたらされる。
実は複数の領主が盟約を元統治しているリキア諸侯の1つであるキアラン領主が母方の祖父であると知り、更に大叔父がその領主の地位を狙っていることも知る。
リンは事実を知らせてくれた騎士たちと共に祖父のもとへ向かうことになるが、リンの人柄もあってに仲間が集うようになる。

ただ祖父のもとへ向かう道中、遊牧民であるサカの血を濃く引いているため差別的な態度をとられてしまう場面も。
そんな態度をとられても、くじけることや屈することはなく、その堂々とした態度に心動かされた者もいる。
最終的には道中であったエリウッドの助けもあってこの内紛はリンが祖父を助ける形で終結し、1年後エリウッドやヘクトルが黒い牙と敵対する際も仲間として駆け付けたりと義理固い一面を見せる。


人柄

リンの性格は慎ましくおしとやかな性格ではなく、真っ直ぐで物怖じしない性格。
先に記載したサカの血を引いていることを蔑まされても、その血に誇りを持っているため、蔑む人の助けは受けないと言い放つ。
仲間にセインという女たらしな騎士がおり、野営をする際「安全のためセインがそばで寝ましょう」と言われ「寝込みを襲いに来たら問答無用でたたき斬るから」と物事の善悪に対して堂々と言っている。

そんなリンも両親を殺した賊に対して復讐の炎を燃やしており、見つけ次第仇を討とうと思っていた。
それだけ両親のことを愛しており、その分賊への憎悪も大きかったと推測できる。
しかしその賊はキアランの家臣によって滅ぼされることになる。
なぜ勝手に滅ぼしたのか家臣に問い詰めると、復讐の炎にリン自身が焼かれてほしくないと彼女を憂いてのことだった。

良くも悪くも真っ直ぐで物怖じしない性格の脆い部分がリンを年相応に見せた一面であり、これが親近感を抱かせた理由なのかもしれない。


アイクについて

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登場作品

初登場は2005年に発売された「蒼炎の軌跡」でこちらも主人公として登場している。
2007年に発売された続編の「暁の女神」でも登場しており、こちらでもストーリー後半から主人公として活躍。
以降FEシリーズでは「覚醒」「if」(amiiboが必要)に登場しており、「スマブラ」のファイターとして活躍している。


バックグランド

たいてい主人公は王族だったり、特別な力を持っているのだが、アイクは地位も力も無く、父が組織する傭兵団に所属する見習いの17歳。
1人前の傭兵となるために修行をしている日々だが、そんな彼のもとにデインが隣国クリミアへ戦争を仕掛け、クリミアを滅ぼしてしまう。
ことの詳細を調べに行った際に出会ったクリミア王国の遺児エンリシアと出会い、彼女を護衛、国の再建のため力を貸すことになる。

エリンシアの出会いから国を再建するまで作中で1年ほど経っているが、世界を巡り、多くの人や風習に触れ、立場が変わっていく中で成長していく。
アイクと親近感が湧く理由として、アイク自身がプレイヤーと同じくゲームの世界観を知らないのだ。
例えばこのゲームの目玉である武器や魔導書を持って戦う種族「ベオク」と獣、鳥、竜と姿を変えて戦う種族「ラグズ」についても例外ではない。
冷静に考えて虎や竜が怖いのは勿論だが、体長1.8m近くある猫やカラスもなかなか迫力がある。
その見た目から他のキャラは怖がったり人種差別のような態度をとったりするが、アイクはどんな相手に対しても「ヒト」として自分らしく接している。
例え相手が地位の持つものでも、自身の考えを曲げることはない。
この手の考え方は頑固と言われがちだが、諭される声にはきちんと耳を傾けている。

その誰に対しても「ヒト」として対等な接し方をするアイクに惹かれるものは多く、ラグズの中にはアイクに心を許すものも多い。
国を取り戻した英雄として地位を得たアイクは内政に関わるが、地位に興味がなかったことや、貴族達の利己的な考え方や地位にすがって結果を出せていないのに威張り散らす態度に嫌気をさして地位を返上して傭兵として支えることを決める。
傭兵団の仕事も「利」より「義」と「礼」を重んじていたことは有名で、ベオクVSラグズの種族感が争うときも事実を隠蔽し無抵抗な鷺の民を虐殺させたベオク側に非があるとしてラグズ側についたほど。
この戦いは大陸全土を巻き込み、やがて神VSヒトの構図になる。
ヒト達はその人柄からアイクを総大将にして神に戦いを挑むのだが、神に対してもアイクの接し方は変わらなかった。


人柄

この世界には「印付き」(親無し)と呼ばれる全ての民から蔑まされる存在がいる。
アイクはその「印付き」に対しても蔑むことなく、アイクらしく接している。
なぜ普通に接するのか問われた際に「髪や肌や目の色が違おうが、耳や尻尾や翼が生えていようが、長生きだろうが特別な力を持っていようが、元を辿れば皆同じものだ。それを分ける意味がわからん。」と回答。
「蒼炎の軌跡」「暁の女神」と2作にわたって主人公でプレイヤーと同じく色々なものを知ったり触れたりしたが、この考え方はずっと変わらなかった。

ここまで読むと色恋沙汰には疎いと思う人が多いだろう。
本人に浮いた話は上がらないが、傭兵団副長のティアマトが密かにアイクの父グレイルを想っていたことや、ミカヤとサザの関係を知っており、2人だけのひと時を邪魔しないよう気を使ったりすることも。
また「覚醒」でアイクの子孫が登場していたりと、疎いわけではないようだ。


最後に

今回記載した人柄は主にストーリー中でみられるものをまとめたもの。
キャラ同士の絆が強まることで発生する支援会話では、また違う一面を見せてくれる。
アプリの「ファイアーエムブレムヒーローズ」でもリンやアイクは色々なコスチュームをして登場し、その度に書き下ろされる台詞からも人柄が知れる。
それぞれの原作はリンが登場する「烈火の剣」ならGBA以外にもWiiUやnew3DSのバーチャルコンソールで遊べるものの、アイクが登場する「蒼炎の軌跡」(GC)「暁の女神」(Wii)はバーチャルコンソールも出ていない。
リンとアイクは人気キャラなので、リメイク作品或いはSwitch対応のバーチャルコンソールを出して人気の所以を新規プレイヤーにも知ってもらいたい。
この記事で少しでもリンとアイクの魅力を知っていただけたら幸いである。
これからもどうぞよろしく


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