知れば知るほど味のあるやつ
最初の印象とは違い人柄を知っていくといい人だとわかる味のあるキャラ。
今回はそんなローレンツの人柄とポテンシャルについて解説。
ソフト概要
発売日
2019年7月26日(金)
対応機種
ニンテンドースイッチ
ゲームジャンル
育成シュミレーションRPG
価格
通常盤 6,980円+税
フォドラコレクション盤 9,980円+税
追加コンテンツ 2,500円(税込)
公式ホームページ
https://www.nintendo.co.jp/switch/anvya/pc/index.html
キャラ解説
第一印象をここまで綺麗に裏切れるキャラはそうはいないだろう。
最初は貴族を鼻に掛けるナンパなナルシストでどちらかというと敵キャラにありそうな性格かと思ったが、ローレンツのことを知ると全く違うことがわかる。
彼の思う貴族像は貴族ゆえに持てる力を平民のために使い、自領を、同盟領を、フォドラを守ろうとしている。
これは推測だが、グロスタール家は十傑の末裔でありながら、フォドラでは珍しい顔立ち。
名門な家柄とフォドラでは珍しい整容面を併せ持つため、誇りや矜持を持つ家柄になったかもしれない。
ローレンツはそんな矜持からか口が悪いところもあるが、支援会話をすればするほど仲間想いで自身の考えが徐々に変わっていく。
考えが変わるエピソードを全て書くと膨大になってしまうため、クロードとの支援会話について軽く取り上げると、当初は見張る者とそれを躱す者としての関係だったが、5年の歳月でその関係にも変化が起こる。
普段はクロードのことを盟主として安心できない油断ならない男と言っているが、そんなクロードを見てきたからこそわかる台詞を言った際にはあのクロードも驚くほど。
実はファーガスにある魔道学院に在籍していたが、国の情勢により中退。
ただ魔道学校に通えるほどなら最初から「ファイアー」が使えても良かったのでは?
ステータス
実は成長率のバランスはかなり良いほう。
力はクロードやレオニーと同じで、魔力はマヌエラより高くドロテアと同じ。
守備と魔防はイングリットと同じなので、耐久面も期待できる。
HPは金鹿の学級で2番目に高く、ディミトリと一緒。
ただし突出できる能力は無いので、他のキャラと比べて全体的に地味なステータスに収まりがち。
運が良ければ全体的に高いステータスになるが、逆に悪いと足手まといになってしまう。
そうすると華麗な活躍というよりは戦後の後処理程度の役割になる。
それを防ぐためには基本能力ボーナスを活用するだけでなく、どの兵種の成長補正を受けるかが重要になってくる。
魔道兵種で「Mシールド」を使えるようにすると、敵のレベルに依存せず経験値を得られるため、他のキャラよりレベルを上げやすくなる。
同じレベルだと地味なステータスだが、他のキャラより高いレベルになれば全体的に高いステータスが期待できる。
ルナティックの場合は取得経験値の都合上、同等レベル以下の敵を倒すより「Mシールド」を使っていたほうが経験値を得られる。
紋章
グロスタールの小紋章
魔法攻撃をした際、稀に攻撃+5。
物理兵種にすると全くの不要スキルになるが、ローレンツは習得する魔法の質が良いため恩恵にあやかれる。
ローレンツはリシテアより魔力も速さも低いため、発動すると恩恵も大きい。
実はこの「グロスタールの紋章」は攻撃魔法の威力を上げる効果なので、攻撃魔法以外は原則的に発動しない。
しかし例外的に「Mシールド」を使うと何故か発動する。
勿論サポート魔法なので特別なことは何も起こらない。
テュルソスの杖(英雄の遺産)
グロスタール家に受け継がれる英雄の遺産なので、紋章一致で装備できる。
しかし殆どの場合リシテアが装備して使うので、杖の恩恵を得ることは無い。
個人スキル
名門貴族
騎士団を同行させているとき、与えるダメージ+2
今作は騎士団による能力補正や計略が頼りになるため、非常にコンセプトに合ったスキル。
効果は地味だが武器、魔法、計略と与えるダメージを確実に強化できる。
特に引き継ぎ無しルナティックの序盤で攻撃力を上げることができるため、貴重な存在。
このスキルは最後まで役に立ち、騎士団を同行させるだけで発動するため活用も容易。
習得する戦技、魔法、騎士団スキル
※一部共通して習得するスキルは割愛
習得する戦技は基本的なもの以外は「氷槍」しか習得しない。
ただ「氷槍」は魔法攻撃なので、重装兵に対しては絶大なダメージを与えられる。
技の30%を威力に加算するため、成長すればするほど強くなることも魅力。
魔法に関しては唯一「ライナロック」と「アグネアの矢」を習得する。
実はこの2つの魔法は殆ど同じ威力。
しかし命中や重さをみると、「アグネアの矢」より「ライナロック」のほうが使いやすい。
とは言え「ライナロック」は3回、「アグネアの矢」は2回しか使えないため、使うタイミングが肝心。
因みに高威力魔法を合計5回使えるのは男性魔道士だとローレンツのみ。
魔法の射程を伸ばしたい場合「テュルソスの杖」はリシテアが使うので、「黒魔法射程+1」のスキルか「カドゥケウスの杖」を使うことになる。
白魔法は「リカバー」と「Mシールド」を習得する。
マリアンヌだけだと複数人の回復ができないため、「リカバー」の存在は大きい。
「Mシールド」も同じ学級のクロード、ヒルダ、ラファエル、レオニーと魔防の低いキャラが多いためサポートする機会も多い。
ダークナイトかホーリーナイトになった際は機動力を活かせるので利便性が増す。
技能解説
得意技能は槍、理学、馬術。
苦手技能は格闘のみ。
初期ステータスや成長率、得意技能を加味するとダークナイトの適性が高い。
苦手技能が格闘だけなので、多くの兵種で活躍できる可能性を持っている。
強いて惜しむらくは格闘が苦手なので、ウォーマスターの兵種マスタースキル「切り返し」を習得しづらいことか。
育成方針
ローレンツの特徴として「氷槍」以外は基本的な戦技しか習得しないため、槍で戦う場合「氷槍」と「旋風槍」or「葬騎の一撃」にサポート用戦技になるだろう。
英雄の遺産も「テュルソスの杖」なので、武器で高い威力をだすには武器の質を高めるしかない。
一方魔法は「ライナロック」「アグネアの矢」「リカバー」「Mシールド」となかなか優秀だが、魔力の伸びも純粋な魔道士キャラ(リシテア)と比べると地味。
ウォーロックなら兵種スキル「黒魔法の達人」と「黒魔法使用回数×2」で魔法面を強化できるが、攻撃射程が1-2で移動力4しかないため広いマップでの活躍は難しい。
各戦場で魔道士の敵は多くないので、基本的に魔法を使うことになるが、力も高いため武器による攻撃もばかにできない。
両刀使いでサポートもできる兵種として候補を挙げると以下の4兵種だろう。
踊り子、ダークナイト、ホーリーナイト、トリックスター。
各兵種の詳細は後述の推奨兵種を参照してもらうとして、ここでは途中に経験させたい兵種について記載する。
結論から述べると以下の通り。
貴族→修道士→プリースト→トリックスター→目標兵種
魔道士以外の敵は守備より魔防が低く、力と魔力が同じくらいのローレンツにとって武器より魔法で戦ったほうが活躍できる。
そのため序盤は理学の技能レベルをDにしてなるべく早く「ファイアー」を習得させよう。
「ファイアー」習得後は信仰の技能レベルをDまで上げて「ライブ」を使えるようにすれば、回復のサポートもできるようになり、敵を攻撃しなくても経験値が稼げるようになる。
メイジよりプリーストをオススメする理由は成長補正が高く、回復魔法の効果が増幅するため。
特級種であるトリックスターが解禁されたら、トリックスターへクラスチェンジしよう。
魔法の使用回数は半減になってしまうが、技と速さに高い成長補正が入るので、目標兵種で低くなりがちな技と速さをここで底上げしておこう。
そのままトリックスターで活躍するのも手ではある。
ただトリックスターの資格試験に合格するには剣の技能レベルを上げておかないといけないため、フリー出撃で錆びor壊れた武器を使って技能レベルを上げておこう。
また必要に応じて基本能力ボーナスを得るために技能レベルを上げておこう。
序盤の目標設定で重装を設定しておけば、中級種解禁のタイミングで重装の技能レベルはDに到達しているはず。
引き継ぎ無しルナティックでも副官の解禁するタイミングは一緒なので副官で斧を鍛えて自身もアーマーナイトになり、フォートレスに必要な技能レベルと目標兵種に必要な技能レベルまで鍛えておこう。
推奨兵種
()内は100%試験合格するために必要な技能レベル
特殊兵種
踊り子(白鷺杯優勝)
武器と魔法による二刀流に加え、「Mシールド」や「踊る」によるサポートができるため、意外に悪くない。
ローレンツのステータスが微妙で前に出て戦えないと判断するならこの兵種で踊り続けるのもアリ。
マリアンヌを再行動させることで、1ターンに2人を遠方から回復できる。
もしフレンが「リザーブ」を習得していない場合の機能力は明白。
ただ肝心の魅力が低いため優勝を逃さないように気をつけよう。
最上級種
ダークナイト(槍C、理学B+、馬術A)
移動力が7と機動力が高く兵種スキル「黒魔法の達人」によって攻撃面も強化されている。
エピタフだと「剣の達人」が兵種スキルにあるため攻撃面はそちらのほうが強いと思いがち。
しかしローレンツは力と魔力が同じ成長率なので、魔道士以外は魔法で攻撃したほうがよりダメージを与えられる。
そうなるとわざわざ剣を鍛えてエピタフにクラスチェンジする意味合いがなくなってしまう。
機動力もダークナイトのほうが高いので、デフォルト兵種ながら活躍が見込める。
ホーリーナイト(槍C、信仰B+、馬術A)
ダークナイトと殆ど同じ立ち回りになるが、こちらは成長率補正がダークナイトより良い。
具体的には幸運と魅力の成長補正+10%(ダークナイトは魅力のみ+5%)、とローレンツの低い能力を補填できる。
魔法をメーンとして戦うなら力の成長率は考慮しないでよいので実質上級互換とも言える。
兵種スキルに関しては「白魔法の達人」なので、ダメージソースはダークナイトより劣るものの、「リザイア」の威力が上がるため相対的に耐久力を上げられる。
攻撃面をとるならダークナイト、耐久面をとるならホーリーナイトと十分な差別化ができる。
特級種(DLC)
トリックスター(剣B、信仰B)
使用魔法の回数は通常の半分になるが、習得魔法は種類が多く武器による攻撃もできるため、でくの棒になることはない。
兵種マスターして習得する戦技「トリック」による機動力のサポートもできる。
なによりローレンツのイマイチな技や速さをステータス補正だけでなく成長補正で強化することも可能なので、ダークナイトやホーリーナイトを目指している場合でもLv30まではこの兵種でレベル上げすることをオススメするほど。
アサシンとの違いは魔法が使えるため、「リカバー」や「Mシールド」による取得経験値の効率が圧倒的にいいため、わざわざ剣を鍛えてクラスチェンジする価値は十分。
推奨スキル
()内はどの兵種をマスターすれば良いか示す。
槍術Lv5(槍技能レベルA+)、
理学Lv5(理学技能レベルA+)、
信仰Lv5(信仰技能レベルA+)
対応する得物を装備すると能力を上昇させる。
槍は命中15、回避15、必殺回避+10、
理学は命中20、回避10、必殺回避+10、
信仰は命中10、回避20、必殺回避+10。
ローレンツの活躍ぶりにもよるが、騎馬で魔法をメーンにして戦うなら黒魔法を軸にしたほうが戦いやすい。
「アグネアの矢」以外は命中が80、理学Lv5の+20と自身の技や騎士団による命中補正で安定した命中率になる。
魔法は地形による命中低下が無いので、自身は森の中に隠れて優位に立ち回ることが可能。
槍や「リザイア」の場合は補正される値が異なるので、立ち回りに注意しよう。
槍の達人(槍技能レベルS+)、
黒魔法の達人(理学技能レベルS+)、
白魔法の達人(信仰技能レベルS+)
対応する得物を装備すると攻撃+5。
ローレンツの攻撃はヒルダやリシテアと比べるとどうしても頭一つ低くなってしまう攻撃面を強化できる。
全て習得するのは現実的ではないので、頻繁に使う得物の技能レベルを最大まで上げるのが現実的か。
黒魔法射程+1(理学技能レベルS)、
白魔法射程+1(信仰技能レベルS)
対応する魔法の射程を+1。
ローレンツは装備できたとしてもカドゥケウスの杖なので、ボウナイトや射程4の魔道士からは一方的に攻撃されてしまう。
射程4同士でボウナイトと戦う場合こちらが命中面で圧倒的に有利になり、ローレンツは魔防も高めなので敵魔道士とも十分対峙できる。
剣殺し(槍技能レベルB)、
弓殺し(ウォーロック)
前者は槍を装備している際に、剣を装備した相手に対して命中と回避を+20。
後者は魔法を装備している際に、弓を装備した相手に対して命中と回避を+20。
特に後者はスナイパーやボウナイトと対峙する際に有能。
射程ギリギリで戦うことで圧倒的有利になれる。
蛇毒(ダークマージ)
こちらから攻撃を仕掛けて命中した際に、戦闘後MaxHPの20%ダメージを与える。
金鹿の学級ではローレンツが最も魔道の適性が高く、このスキルと相性が良い。
特にHPの高い巨大魔獣と対峙する際に重宝するスキル。
注意点としてはこのダメージで敵を倒すことはできず、必ずHPが1残る仕様となっている。
生命吸収(ダークビショップ)
こちらから攻撃して敵を倒した際に与えたダメージの半分を回復できる。
つまり体力のある敵を倒せばその分多く回復できるので、魔法で戦うとフォートレスやウォーリアーはカモになる。
特にフォートレスは守備が高いため、ルナティックだと厄介な敵。
これをあっさりとしつつ自分の体力を回復できるので、まさにカモと言えるだろう。
重さ-3(重装技能レベルC)、
重さ-5(重装技能レベルA+)
装備する魔法と防具の合計した重さから数値分軽くするスキル。
「ライナロック」や「アグネアの矢」は重いため、どうしても攻速に影響してしまう。
その影響を防ぐためだが使用回数は少ないので、「ファイアー」や「アロー」を使う際に攻速が下がらなければ無理して「重さ-5」まで習得させなくても良い。
因みに「カドゥケウスの杖」の重さは1、「ランポスの盾」の重さは0であることも覚えておこう。
最後に
個人的には趣味が「クロードの監視」なのはビックリした。
元は父の意向もあって行っていたことがまさか趣味になるとは驚きである。
ルックスと言い、この変わった趣味と言い、第一印象はあまり良くなかった人も多いのではないだろうか。
しかし先述した通り、ローレンツは知れば知るほどその印象が変わっていき、第一印象をここまで裏切れるのも珍しい。
伴侶を探すため女性に声をかけているが、年上の女性であるマヌエラやカトリーヌ、ジュディットに対しては相手のペースになってしまい、たじろう場面も。
5年後の服装では金鹿の生徒たちは服が多い中、唯一鎧姿で登場する。
騎士国家である青獅子の生徒達が着ている鎧とも異なり、煌びやかな印象もあり赤い薔薇も顕在。
お家柄なのかもしれないが、語られていない裏設定を想像するには十分すぎる布石がある。
そんなローレンツを改めて活躍させてはいかがだろうか。
これからもどうぞよろしく
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