ストーリーの印象が残る公演
謎解き公演の多くが物語はあっても公演後に殆ど記憶に残らず、どんな公演だったか思い出せないことが多い。
しかしこの公演はインパクトのあるストーリーになっているため、謎解きとストーリーの両方を楽しむことができる。
今回は猛暑の時期にこの公演を行った感想を記載する。
概要
開催場所
東銀座駅、歌舞伎座
プレイ時間
3時間〜
プレイスタイル
基本的に建物内を探索する周遊型
人数
1人〜
料金
2.200円(税込)、2019年9月現在
公式サイト
http://blacklabel.takarush.jp/promo/kabuki-za/
プロローグ
ある男女が身分違いの恋をしてしまったがために心中を決意。
それを聞いた男の友人が後世に伝えるために噺に仕立てあげる、要は心中のサポートをするとのこと。
さて、今回皆がご覧になるのは歴史の中で語られた心中の物語。
どんな顛末が待っていますやら……。
感想
今回のテーマが「心中」とあって最初から参加者に興味を惹かせるインパクトが強い公演。
興味を持ったストーリーに関してはその後の展開が気になるもの。
制作側の意図に乗ってしまった形になったが、「実はこうゆうオチじゃないの?」とストーリーの顛末を予想しながら謎解きをしていたので、謎解きとストーリーの両方を楽しむことができた。
実は謎解きにおいてストーリーはあくまでも状況変化にしか使われないことが多く、言ってしまえば要所を押さえてしまえばストーリーのオチはほぼどうでもいい、といった公演が多い。
そんな中でストーリーの展開に注目させるのは極めて珍しいと言える。
謎の感想
周遊型だが殆どが館内を周るので、外の天候や気温を気にする必要性が低いのは有り難い。
私が参加したのは猛暑の厳しい時期だったが、殆ど館内だったので快適な環境で謎解きをすることができた。
一部外に出る場面はあったが、長時間出ることはなかったので室内周遊と思っていい。
タカラッシュブラックレーベルらしい謎構成、工夫がされていた。
難しさは終盤の謎以外はサクサク進めたので、歌舞伎座の館内を楽しむ余裕もある。
逆を言えば終盤の謎は長考するため自宅で考えてもいいが、歌舞伎座の最寄駅である東銀座駅にはコーヒーのチェーン店など飲食店が二店舗ほどあるので利用するのも一手。
最後に
歌舞伎を知らない人も歌舞伎座の中を周ると歌舞伎について色々と知ることができる。
また今回は移動距離がそんなに多くないので、ラフな格好でも問題ないだろう。
座る箇所も多いので、ゆっくり考えながら解き進めることもできる。
謎解きに適した環境なので、普段謎を解かない方や歌舞伎に興味のある方はいかがだろうか。
これからもどうぞよろしく