2020年の1月から開演される新作公演「閉ざされた雪山からの脱出」。
これは「監獄アルバトロスからの脱出」を監修した人の第2作目。
人気ぶりによっては再演もあり得るので、メタの1点読みをして前作がどんな公演だったか記載。
概要
開催場所
現在開催されておらず
プレイ時間
60分(説明解説込で100分ほど)
プレイスタイル
檻に閉じ込められるホール公演
人数
1〜4人
公式サイト
https://realdgame.jp/albatross/
ストーリー
我々は何の罪を犯していないのに、濡れ衣で脱獄不可能と言われた監獄「アルバトロス」へ収監されてしまう。
「濡れ衣だ!」「間違いだ!」と牢屋から訴えても看守は聞く耳を持たず、このままでは処刑を待つばかり。
このままでは無実のままここで一生を終えてしまう。
理不尽な死を免れるに脱獄を決意。
果たして生きて脱獄不可能と言われた監獄アルバトロスから脱出できるのか!?
参加した感想
会場でチケットを見せて牢獄の振り分けをされる際に「お前の犯した罪はなんだ?」と他の公演では無いやり取りが行われる。
ここでは実在する罪を犯したと虚勢をはることも、実在しない罪をつくり意外性をつくこともできるため、公演に参加する前から世界観を楽しむことができる。
牢獄の広さはおよそ2~3畳ほどで、その中になぜか謎解きができるように机と筆記具と椅子が用意されている。
各牢獄は仕切られているものの、天井は突き抜けており、正面の鉄格子は無いため、そこまで圧迫感は無かった。
とは言え閉所恐怖症のかたは気をつけてもらったほうがいいだろう。
ちなみにこの公演は各牢獄に囚人が収監(参加者が入った)状態から始まるため、オープニングムービーは無い。
しかし再演時はタブレット端末によるオープニングムービーやデモンストレーションがあるかもしれない。
いつものホール公演はムービーや会場の装飾で世界観を彩っているが、この公演はルーム公演と同じく会場自体が世界観を彩っている。
まぁ牢獄に入れられるのだから、これで世界観を感じないほうが難しいだろう。
リアル脱出ゲームは非日常体験をテーマにしているが、そのテーマに沿っている形になっている。
謎解きの感想
演出などがほかの公演と一線を画しているが、謎解きに関しては他の公演と遜色ない楽しさだった。
正直参加前はたった2~3畳ほどのスペースで60分楽しめる量の謎解きがあるかと思ったが、実際やってみるとあの手この手で謎を解くことになる。
2~3畳のスペースでも探索を求められ、狭い空間内で精巧に隠されていると予想していたが、そこに監獄全体の暗さが加わり簡単に発見できなかった。
今は東京ミステリーサーカス(通称TMC)にほぼ同じ広さで10分公演の「ある刑務所からの脱出」があるので、よく60分も楽しめる謎解きを凝縮できたなと感心するほど。
難しさで言うと参加した回のおよそ2~3割ほどが脱出に成功。
私も時間ぎりぎりで最後の謎を解き明かし、脱出成功にこぎ着けた。
最後に
「監獄アルバトロスからの脱出」はホール型の公演だが、ルーム型のような世界観を味わうことができる。
各牢獄ごとに脱出成功へ向けて謎を解いているので、普段のホール型の公演だと他のグループは幻とされているが、この公演に関しては他のチームの奮闘もこの世界観を形作っている。
私が参加した回は脱出成功者は全員監獄から外へでることができ、最後に全員で「自由だーっ‼」と叫んで喜びを分かち合い、他の公演では生み出せないチームの垣根を超えた一体感も生まれた。
普段のホール型の公演は各チームで達成感を味わうため、全員で叫んだのは個人的に斬新でいつもより歓喜した。
このように参加する前から最後の演出まで他の公演と一線を画すものとなっているので、再演時はその面白さを味わってもらいたい。
これからもどうぞよろしく