語られないと思われた物語がここに
2020年9月8日23時過ぎ。
突然の情報に思わず鳥肌が立った。
それは「ゼルダの伝説 ブレスオブザワイルド」(以下ブレワイ)のスピンオフ作品、「ゼルダ無双 厄災の黙示録」が2020年11月20日(金)に発売されることになった。
先日「スーパーマリオブラザーズ」発売35周年でマリオのタイトルが立て続けに販売されることが発表された矢先の出来事である。
SNSでも盛り上がっているこの名作がどのようなものになるのか考察してみた。
ソフト概要
発売日
2020年11月20日(金)
対応機種
ニンテンドースイッチ
ゲームジャンル
アクション
価格
通常盤 7,920円(税込)
豪華盤 16,720円(税込)
公式ホームページ
http://www.gamecity.ne.jp/zelda-yakusai/
ブレワイとは
「ブレワイ」は2017年3月3日にニンテンドースイッチと同時発売されたソフトで、今まで築き上げたゼルダの概念をいい意味で覆した作品。
ニンテンドースイッチの存在を世に知らしめ、発売から3年経った今でも市場に出回っていると言えばその人気ぶりはわかるだろう。
本編ではリンクが祠から目覚めて広大なオープンワールドのハイラルをストーリーに縛られずに、縦横無尽に駆け巡ることができる作品として話題に。
更にストーリーの要所ではシリーズ初のフルボイスを実装したりと、ファンの中で話題が尽きなかった。
このフルボイスパートはリンクが祠に眠る100年前の世界を振り返っていたが、回想の為原作で大きく取り上げられることはなかった。
ゼルダ無双とは
「ゼルダ無双」は2014年にWiiUで発売されたソフトで、「ゼルダ」と「無双」のコラボ作品。
任天堂キャラ初の無双作品である。
ゲームシステムは無双シリーズを踏襲しているため、箱型のステージをゼルダシリーズのキャラが1000を超える敵を薙ぎ払っていく。
ゼルダシリーズのようなアドベンチャー、謎解き要素は弱いが、巨大魔獣やギミックに対しては特定のアイテムを使って攻撃しないと打破できないシステムはゼルダの世界観を踏襲している。
個人的はゼルダシリーズと言えば、例外を除きリンクしか操作できなかったが、無双ではゼルダやダルニア、ルト、ミドナ、ファイなど過去作で活躍したキャラだけでなく、ガノンドロフなどの敵キャラもプレイアブルで操作できるので、ゼルダシリーズでは味わえない楽しみがあった。
発売に至った経緯を推理
ブレワイが人気を博したので、続編を作ろうとなったのは言うまでも無いが、その際100年前の世界を描くのか、それともクリア後の世界を描くのかで議論になったはず。
黙示録の発売日から察するに、クリア後の世界を続編として、100年前の世界を無双として発売することに決まったのではと推測できる。
両方をゼルダチームのスタッフで作るのは流石に厳しいのは業界を知らなくても想像ができる。
となると過去にコラボした「無双シリーズ」であればどんな作品になるかゼルダスタッフも想像しやすいうえに、100年前の厄災は敵の数が膨大なことは想像に難くない。
流石にゼルダのゲームシステムで再現するとリンク対100体の敵は絶対に勝てず、リンク以外のキャラをどのように操作するかも決めないといけない。
その点無双シリーズであればこの2点をあっさり解決でき、世界観も再現しやすいため2回目のコラボに踏み切ったのだろう。
世界観
ブレワイの回想で描かれた100年前の世界なので、リンクやゼルダは勿論、ミファー、ダルケル、ウルボザ、リーバルと4人の英傑たちも健在。
本編では追加コンテンツ「英傑たちの詩(バラッド)」を含めた回想シーンのみの登場だが、今回はプレイアブルキャラとして活躍が期待できる。
他にも100年前のインパやプルア、ハイラル王などブレワイ本編のキャラがどんな形で登場するのか楽しみである。
グラフィック&BGM
グラフィックに関しては「ブレワイ」のものをそのまま使用している。
100年前の世界を描くのだから当たり前と言えば当たり前なのだが、無双シリーズを手掛けるスタッフはもちろんコーエーテクモゲームのスタッフなので、任天堂のグラフィックを使うには本来であれば交渉が必要。
ただ任天堂のゼルダチームと共同開発と言うこともあり、「ブレワイ」のグラフィックがそのまま使える。
勿論ファンにとっては嬉しいが、「ゼルダ無双」のコラボが成功していなけば成り立たなかったことを考えるとこれはとんでもないことだ。
BGMに関しては「ブレワイ」ではあまり村やダンジョンに入らないと殆ど流れない仕様だったので、無双の世界観ではどのような演出になるか注目である。
フルボ実装はあるか
前作の「ゼルダ無双」でもフルボ実装は検討されていたが、当時はオマージュ作品が先にフルボイスを実装するのはどうかとなり実装されなかった。
しかし今回は無双スタッフだけでなく、ゼルダスタッフも制作にかかわっている。
そして「ブレワイ」でストーリーの要のみだが、フルボイスを実装しているため、個人的にはフルボイスを期待している。
この作品でフルボ実装させることで、続編もフルボ実装をできるか否か判断材料ができるので、可能性は高いとみている。
ゲームシステム
「無双」がベースになっているため、ブレワイの世界観を再現しても、「砦(陣)」は存在する。
むしろ砦が無いと無双のゲームが成り立たない。
そして「ブレワイ」で当たり前になったオープンワールドやシームレスも「無双」ゲームの仕様上成り立たせることはできない。
そのため狭いフィールドの中、ロードの多いゲームになり、ブレワイの地形を完全再現することはできないだろう。
つまり無双シリーズ未経験者は100年前に起こった「厄災の黙示録」をストーリーで楽しめるか、無双のゲームを楽しめるかが購入の焦点になるだろう。
ただ個人的には「ブレワイ」で神獣の中へ入るため、各種族の者達と協力して繰り広げた水上戦、火口戦、砂上戦、空中戦は楽しみだったので、「厄災の黙示録」に上手く実装してもらえると嬉しい。
プレイアブルキャラ
リンク、ゼルダに4人の英傑は確定しており、ストーリーモードではこの6人で十分。
ただ無双シリーズは30人を超えるプレイアブルキャラクターが登場するので、ブレワイのキャラだけでは到底足りない。
とすると前作のゼルダ無双で登場したキャラが使える可能性もある。
しかし使えるとしてもストーリーモードでは使用できず、フリーモードやアドベンチャーモードに限られるだろう。
仮に前作のキャラが実装されればシリーズの垣根を超えた共演となる。
アクション
これも基本的には無双シリーズに準ずるわけだが、強い敵に対しては注目しながら戦うことができるため、「ブレワイ」世界観と通ずるものはある。
無双はいくつかの攻撃アクションコマンドがあり、サシを得意としているキャラもいればザコをまとめて倒すことを得意とするキャラもいる。
今回は誰がどのような戦闘スタイルになるのか注目である。
また「ブレワイ」には敵の攻撃をジャストで回避すると攻撃を畳みかけられる「ラッシュ」があり、これを「厄災の黙示録」でも踏襲している。
「ジャストシールド」も「ブレワイ」で目玉のアクションだが、盾を持っているのはリンクとウルボザだけなので、2人だけの限定アクションになる可能性もあるか。
得物に関しては4人の英傑はミファーは槍、ダルケルは大剣、ウルボザは剣と盾、リーバルは弓を使っているため、これ等は確定。
あとはそれぞれ水、炎、雷、風を統べているのでそれらを駆使した技もあるだろう。
また「ミファーの祈り」「ダルケルの護り」「ウルボザの怒り」「リーバルの猛り」と4人の英傑が秘めている技は「ブレワイ」本編ではリンクの助けになったが、「厄災の黙示録」で実装されているか注目である。
リンクに関しては基本は剣だが、「ブレワイ」だと他にも投擲、ロッド、槍、斧、大剣、大槌、弓と多彩な武器を使い分けている。
ただ100年前の回想ではマスターソードしか使っていないので、「厄災の黙示録」ではどのように調整されているか気になる。
「ブレワイ」ゼルダはトライフォースの力に目覚めておらず、魔法を使う力もない。
そのかわり遺物の研究に没頭しており、シーカーストーンに関する知識も深い。
つまり戦闘向きのキャラではないため、スマブラSPではブレワイのゼルダは採用されなかった。
しかし「厄災の黙示録」では満を持して参戦、シーカーストーンの力を駆使して戦うようだが、どんなアクションをするか注目である。
オリジナルキャラの存在
前作の「ゼルダ無双」ではラナ、シア、ウィズロ、ヴァルガ、リンクルと言ったゼルダシリーズにはいないオリジナルキャラが登場し、ストーリーの要となった。
ただ今作は「ブレワイ」の世界観を重視しているため、オリジナルキャラは難しいかと思ったが、ホームページの画像をみると白くて小さいガーディアンの姿が。
恐らくこれがオリジナルキャラだと思うが、話して喋るのか気になるところ。
プレイアブルキャラやアクション、オリジナルキャラとまだまだ未確定な要素が多いので続報を待ちたい。
これからもどうぞよろしく